お花屋さんのウラ話。

もと花屋店長(現アドバイザー)のお花豆知識&雑談ブログ。

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イチゴとみつばち。

先日、千葉にイチゴ狩りに行ったときのこと。
今は冬なので、もちろんイチゴは温室栽培。

温室に入って、
「さあ、イチゴ食べるぞ〜〜!」
とイチゴに手を伸ばした瞬間。

「きゃ〜〜!!
ハチがいるーーーーー!!」


と黄色い悲鳴が。



お店の若い子(って言うあたりが既にオバサン;)だったのですが
すんごくびっくりしたみたいで、

「なんでハチがいるの〜〜!?」
とビクビクビクビク。


「大丈夫だよ、それミツバチだから」

と言ってくれた人がいたけど、はじめわからなかったみたい。


そう!
この温室(に限らないと思うけど)では

みつばちにイチゴを作ってもらっていたんです。




もしかして、
「なんでなんで??」
っていう人は多いのかな〜?

と思ったので書きますね。



そもそも果物っていうのは、果実、実ですよね。
っていうのは、花が咲いて、そこに他の花の花粉をもらわないとできない。
(同じ株の花の花粉でもOKな植物と、
 違う株や違う品種の花粉じゃないとダメな植物がいます)

受粉(実のもとになる"めしべ"に、"おしべ"の花粉が付くこと)
してはじめて、実ができるわけ。


でもね、広〜〜い畑で、毎日毎日、農場の人が
咲いた花を取って、他の株の花に花粉をつけて・・・・
なんていちいち手でやっていたら、イチゴ、全然、できません!

小さな家庭菜園なら人の手でもいいけど、
広い農場じゃちょっとそこまで手がまわりません。
(人の手でやっているところもあります、そういう果物は高級品です)



そこで!!
みつばちの登場です!!


このみつばちは、農家さんで飼っているみつばち。


自然界では、花粉を運ぶのは虫の役目!
でも、温室ではなかなか虫は入れないし
やたらに虫が入っても害虫が来ちゃったら困っちゃう。

なので、「みつばちを飼って、温室に放して」いるんです。


みつばちが、花をまわって蜜を集めてくれる時に、
一緒に受粉もしてくれる、というナイスアイディアなのです。


いちごもできて、蜂蜜も取れて、人の労力も省けるという
まさに、一石三鳥なのです。



周辺のお土産屋さんでは 「菜の花ハチミツ」 も売ってたので
菜種油(菜の花のタネの油)を採るのにもミツバチ使っているのかもしれないですね。

受粉してもらう目的だと、「マルハナバチ」ってハチを使っている事も多いです。


こういう、「自然のしくみ」を取り入れた農法はけっこうあるんですよ。
田んぼにカモを放して、虫や雑草を食べてもらったりとか。

結局は 「自然と共生」 するのが一番!
ってことですかね。

自然界はうま〜くできていて、食物連鎖の頂点の動物以外は
必ず 天敵 や共生相手 がいます。



虫とか何か生きものが出ると
とにかく殺虫剤撒きたくなったり
全部殺したくなる・・・という方もいるのでしょうが

花壇やベランダに虫がいるからって
何もみんながみんな悪さするワケじゃない。
悪さする虫を食べてくれる虫もいるし
ミミズやダンゴムシがいないといい土ができないし。
いたら逆に喜ぶべき事だと思うんだけどなあ。

もっとあったかい目で虫や生きものたちを見てくれる人が増えたらいいな。


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