おうち花マイスター*本多るみ
ハロウィンだね~カボチャ飾りたいね~!」
思ったとき、
花屋に行く人”って一体どのくらいいるんだろう・・・・・・



先日、ママさん達で話してた時に
「ハロウィンのカボチャランタンを娘と作ったのよv」
というママさんがおりました。


写真を見せてもらったのですが
おもちゃかぼちゃをくりぬいて天日干しして
とっても可愛いランタンでした。

色画用紙切りぬいて飾りも作って
それはそれは楽しげで

「いいねえ~!」
「すごい、器用~!」
「うちもやってみたーい!」

なんて声が上がりました。



・・・が。
そこで問題浮上。


皆さん口ぐちに言うのが、根本的なこの疑問。
「こういう可愛いかぼちゃって、
いったいどこで売ってるの?」



がーーーん。



私としてはこれはかなりショッキングでした。
いやもうね、どうしてもね、
長年花屋にいたほうの身とすると
花屋に並ぶカボチャに自然と目が行きます。

でもね、
一般には全然認知されていない ことを目の当たりにしたというか。



「スーパーにあったよ~
 最近はスーパーでもいろいろあるよー」
「えーほんとー
 うちの近所のスーパーにはないわ~」

そんな会話に思わず私は横やりを入れてしまいました。


「可愛いカボチャ、花屋さんにいっぱいあるよ!」 と。

「あんまり置いてないお店もあるだろうけど
 ちょっとおしゃれな感じの花屋さんなら
 よくTVで見るでっかいオレンジのとか
 あのオレンジのと同じ形でちっちゃいのとか
 黄色とか斑点ブチブチとかピーナッツ型とか
 いろんなかぼちゃがあるよ!
 ハロウィングッズもいろいろあるんだよー!」 
と。

妙に力説。




花屋さん。
まだまだ認知されてません。

雑貨屋さんにはカボチャありません。
スーパーも限られてます。

もう今年は終わっちゃうけど
来年以降はもっとババババーンとアピールしてちょ。

個人的にかなりショッキングな事件でした。


(いかん、これは講座のメルマガのほうで書くべきだったか・・・?)
 
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10月に入って、めっきり秋らしくなりましたね~
日も短くなって、夕方5時には真っ暗に。

夕方のお散歩タイムを前倒しにしないと
散歩中に真っ暗になる今日この頃です・・・


さてさて、10月といえば、ハロウィンです!


といっても、まだまだ、あんまりなじみのあるイベントではないですよね~
ハロウィンには仮装するよ!!
なんて人は日本では少数派と思われます。

あなたは毎年カボチャ飾ります?
・・・というのも、NO!
かもしれませんね~

でも、カボチャは飾らなくてもこの時期
街を歩くと、お店はどこもかしこもハロウィン、ハロウィンですよね!

特にお菓子屋さん。
輸入雑貨屋さん。

でもねっ!
お花屋さんにもハロウィングッズはあるんだ~~!


・・・なかなか魅力的な展開をしている花屋さんは少ないのですが^^;

おしゃれな街のおしゃれな花屋さんなら
この季節、とってもカワイイ雑貨類をはじめ

いろいろな色や形・大きさのカボチャ がいっぱいあります。

カボチャに限らず、季節のお花+カボチャとか
季節のお花をハロウィンカラーの雑貨と組み合わせた
とっても可愛いインテリアが勢ぞろいしています。

ショッピングの際はぜひ見てみてね~




んでっ、この「ハロウィン」
カボチャを飾るんだ、ということが既に常識として知られてますが・・・

もともとは ”カブ” のちょうちんだったようです。


カブ!??

と思うかもしれないけど~
このお祭り、もともとはケルト民族の ”「万聖祭」のイブ” なんですね。

ケルト民族・・・というのは
「ケルティッシュ音楽」で聞くかもしれないけど
アイルランド~中央ヨーロッパあたりに
紀元前~住んでいた民族です。

”「万聖祭」” っていうのは・・・
日本でいうお正月みたいなものです。
11月1日が1年の始まりだったんですね。

なので、「ハロウィン」は、1年の終わりの日のこと。


この日は、あの世から悪霊が降りてくると信じられていました。
そのため、火をたいたり、怖いものを飾ったりして
悪霊を追い払おうとした・・・というのがハロウィン由来の有力説です。

(あの世から来るのは先祖の霊で、迎え火をたく=お盆みたいな感じ
 という説もあるようです)



で、です。
アイルランド・・・寒いですよね。


カボチャ=南瓜=日本にもなかったくらい南国の植物。


アイルランドにカボチャはなかった。 んです。

ということは・・・
と、いうことは??

ハロウィン=かぼちゃ では なかった んですね~!


もともとは、カブで作っていたんだとか。
アメリカに移住した移民たちが
「こっちのほうがいい」「いいものがある」と後から使いだしたのが
「カボチャ」 なんだそうな。

とすると、現在「ハロウィンカラー」として定番の「オレンジ色」も
もともとは ”ハロウィンを象徴する色” っていうわけではなかったのかもね。


お祭りの起源・由来って、何百年も何千年も前・・・だったりするから
「絶対コレだ!」っていう事は分からないし
時代時代によって、土地によってもいろいろな解釈で受け継がれていくわけだけど
そういうことを考えると、面白くなってくる・・・でしょ? (え?ならない?)
 
 
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今日は予告していた質問回答を1つ。

こちらも、お盆に頂いたご質問なので
ちょっと時期外れになってしまいましたが^^;


お盆の花にハスの花が入っているのは
どんな意味があるからなのでしょうか?
他に決まっている花はありますか?




えーとですね、まず、
”お盆の仏花に蓮の花が入っている” という点。

これそのものがまず、「ご質問者さんの地域でのお話」かと思われます。



「地域ごとのお話」っていうのはですね、
何度かお話しているのですが・・・

「こうした宗教がらみのお花は、
 宗派やら集落でものっすご~~~く大きな差があるので
 あなたのお住まいの地域のお花のしきたりは私には分かりません。
 地域の花の決まりについては
 地域のお年寄りか花屋さんに聞いてくださいね。
 ご質問いただいても、この↑近所の人に聞いてね
 という事しかご回答して差し上げられませんので・・・」


ということなんです。
特にこの、仏前に何をお供えするかというのは
ものすっごい違いがあります。

お花だけ ・お花+榊 ・ 榊 ・ シキミ ・ シキミ+花 などなど・・・・

今回のご質問の中の、
”「仏花」に、お盆には蓮の花がプラスされる” という点につきましても
地域限定でこのような地区がある、ということでしょうね。

”蓮”そのものはお盆に使うものとして一般に挙げられるでしょうが
その 使い方 については、
これはもう、地方の集落単位で違うものと思って下さい。


これは 「仏花」 そのものに対しても同じで
全国一般に 「この花を供えなければならない」 というような花はありませんが
何をどのようにお供えするのかの 「しきたり」「慣習」という面では
「お住まいの地域」 と 「お墓のある場所」 でも”違う” 場合があるかと思います。

(仏花については →基本はこちら  →法事の場合




ですので、今日は
蓮の花とお盆の関係
ということについてのみお話したいと思います。




蓮の花は、
インド・スリランカの国花です。
何故かというと、ヒンドゥー教・仏教に密接な関係があるからです。

古代のインドで、ハスは神話や聖典の象徴”シンボル”として使われてきました。

泥の中からすっと生え、気高く咲く花
まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉・・・といった姿が、
「俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴」と捉えられ、
このイメージが仏教にも継承されたと言われています。

「泥のなかに生まれても、汚れなく清らかに花は咲く」というイメージなんですね。


  *そもそも蓮(ハス)が何だか分かっていない方・・・
   野菜の”レンコン”です! 
   根っこ(正確には地下茎)を
   レンコン(蓮根)として我々は普通に食しております。
   実も食用になります。

   池や沼といった水中の泥の中に根を張り、水上に葉を花を伸ばします。
   仏教の象徴花なので、寺院の池に栽培されていたりします。
   水中に3m、地上部1mくらいのビッグサイズの植物です。
   よく、夏に水鉢に植えてあるものは「ハス」ではなくて「スイレン」です。
   見た目は似てますが実は親戚でもなく、サイズもまったく違います。

   切り花にしてしまうと、非常~に水の吸い上げが悪い植物のため
   つぼみの状態の花を咲かせることはちょっと厳しいです。




仏教では、蓮の花は
「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花 になりました。
お釈迦さまが蓮華の上で瞑想する絵が描かれていますよね。
紀元前2~3世紀には、既に、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられる
現代と同じスタイルになったようです。



ここで、 なぜ、「お盆」に使うのか?
という話に戻ります。
はい、お盆そのものが仏教から来ている習慣だからです。

仏教の中で、最も格上の、最上の花なんです。
まさに”天上の花”なんです。
極楽浄土に生える花とされています。


もちろん、お盆以外にお供えしても良いでしょうが
ハスの開花期は7~8月頃。
ちょうどお盆に重なるんですね。

お盆の際には、
まこもやほおずきでかざった精霊棚に供えたり
葉にお供え物を乗せて飾ったりする使い方が一般的です。

地方によっては、ハスの葉でご飯を包んだり、
葉をご飯に混ぜて食べたりするようです。





ちなみに、私の育った地方では
ハスの花は使っていなかったようです。
まこもも使いませんでしたし。
(祖父母や近所のやり方を見る限りですが、砂の山を作りました)

わたしがいたお店のある地域では
「ハスの葉にお供えものを飾るために葉がとても良く売れる」
地域もありましたが
「ハス自体がほとんど使われないようで、仕入れても花も葉も売れない」
という地域もありました。

すべて神奈川県内です。
それでもこれだけ違うので、あなたの周囲でも、
「使い方」に関しては
もう、「昔の集落」が違えば、それこそ町名が違えば
違うものと思った方がいいかもしれません。



あ~
質問回答すると毎度毎度ながーくなりますが
お盆に関連する植物についてもまた今度書こうかなあ。
 
 
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