おうち花マイスター*本多るみ
という質問が届きました。
ひとことフォームから。


う~ん、あれだけ書いても信じてもらえないのでしょうか。
そのくらい 『資格がすべて!』 みたいな風潮があるという事なのかなあ。


結論から言えば、 花屋になるのに資格なんていりません。
本当です。
疑ってる人も多いのかもしれないけど本当です。


花屋(お店)を開くのにも、特別な資格はいらないんです。


弁護士になるのには試験に受からなくちゃいけないし
レストラン出したかったら、食品衛生管理者は絶対必要だけども
花屋にはそういう必須のものはありません。
「今日から花屋」 と名乗れば花屋です。


まあ、ただ、ひとりで開業する場合は、
お客様の『信頼』を集める意味で、
資格を持っていますよ、と言うとひとつの武器にはなります。

でも、お店に入るのに、いちいちそんな事聞く人いませんよね?
並んでるブーケとか、ラッピングとかが可愛くて気に入れば手に取ると思います。
要は作れればいいわけです。

作れなければ無理ですけど。




なので、まずは花屋さんや市場などで働いてみるのをおすすめしてます。
お教室で習ったところで、接客も仕入れもできるようにはなりません。
花束は作れるようになるけれど、5分で作れるようにはなりません。
自分の好きな花束は作れるようになるけど、お客さんの好みの花束を作れるようにはなりません。

どうしても、『お教室』に行きたいのであれば、
『プロ養成コース』 か 『専門学校』 です。

専門学校は、たいてい、NFDの資格と、
国の技能士を卒業までに取るカリキュラムになっています。

学校にもよるでしょうが、専門学校卒業生で、なおかつ販売業務の経験のある場合なら、就職が有利になるでしょう。
でも、10代~23歳くらいまでです。

花屋で働くなら、フルタイムの戦力として採用する場合、未経験だと
理想は10代~22歳(ふつうこのくらい)
まあいけるかなが25歳、(少し不利)
MAXでも28歳くらいが限界(かなり不利)です。

10代~22歳(新卒)の場合は、基本的な礼儀ができていれば
接客・事務などの仕事はイチから教えるつもりが店側もあるけど
25歳くらいになったら、基本の社会人としての常識範囲の業務は
もともとできることが求められます。

花屋だからと、技術面ばかりが重視されるわけではありません。
むしろ、技術はなくても、社会人の常識の業務ができる方が優先されます。
なぜなら、花屋は小売業だからです。
デザイナーのように、デザインを売っているだけとは業務形態が違うんです。

基本は、販売計画を立て、商品を考案し、仕入れの手配をし、
仕入れをし、商品を陳列し、宣伝し、お客さまと会話してベストなものを選び
お客さまと、さらにお客さまが贈る相手の方に喜んでもらえるように商品を用意・梱包し
売り上げの管理、売り上げをもとにした次の計画立て・・・
といった、『小売店の運営』ができることが仕事です。


その過程で、一部、技術が必要なところがあるため
必要なことは先輩が教える、というのが普通です。

資格を取っていたりして、多少の知識があったとしても
業務で使う知識とはかなり異なるので
結局はイチからおぼえなおすことになります。
(アレンジの形とか、花束の組み方とかの基本事項は役に立つけど)




なので、花屋になるのに資格は関係ありません。











ただし・・・
フラワーデザイナーや、お教室の先生になりたい場合は別です。
これらの仕事は一人で世間相手に自分を売り込んだり
高名な「先生」の弟子になってコネを作ったり
しなくてはなりません。

この場合には、とにかくコネです。
『お教室にいた歳月』
『そのお教室内での資格』
などがもっとも大事になるので、お教室や資格が必須です。
(ないと100%無理なわけでもありませんが、厳しいです)





本館に書いてあることと同じなんだけど
改めて書いてみました。


花屋さんをしてる人・してた人
お教室の講師をしてる人など
何かご意見・ここは違うかも?
などあったらぜひコメントしてください~




あと、コメントやメールでは質問しづらいという方!
本館にはひとことフォームがほとんど全ページについてます。
完全匿名で誰からかわたしにはさっぱりわかりませんので
何か聞きたいことなどありましたら
一行で送れますのでじゃんじゃんお寄せくださいね。


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コメント
この記事へのコメント
そうだね~。
自分で花屋になりたい!って思ってなんの知識も技術も無いまま移動販売から初めて店舗を持つようになった人もいるわけだし。どうせなら市場や仲卸で働いた方がいいかもね。

花屋さんって、実際に買う立場からするとアレンジのデザインや資格よりも、お店の雰囲気やお店の人の接客態度だったりするわけだしね。

のんびりやるって言ってた割には頑張ってるじゃない(笑)。
2006/05/17(水) 22:31 | URL | あっつん #-[ 編集]
私もそう考えます。
資格を取っているということは、勉強した、知識がある、練習したということは言えますが、それが『花屋』になるということとは別のことで、それだけで花屋になれるとは思いません。資格ってあくまで『知っている、できる』の話のような気がします。
2006/05/18(木) 15:07 | URL | milk jam #-[ 編集]
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2006/05/21(日) 02:01 | | #[ 編集]
ご意見ありがとうー
>あっつんさん
そうそう、市場は見たほうがいい!と思うんですよ。花の種類もいい産地もわかるしv
頑張ろうと思ったんですが、倒れました(苦笑)

>milk jamさん
そうですね、わたしもそう思います。「勉強したことがあります」という記録だけの判断しか面接時もされませんし。
花の資格に限らず芸術系は「○○氏に師事」とか「○○学校卒」とかで判断されがちだけど、そうじゃない雑草系の人もスゴい人がたくさんいるんだから、『資格・いい先生につく』とかばかりは考えない方がいいと思うなあ。
それもひとつの手段ではあると思うけど。

あと、匿名コメントくださった方も、ありがとうございました!
やっぱり、資格は関係ないというご意見でした。面接時にも重要視されないとか。

他にも何かご意見あるかたはまだまだどうぞ、お待ちしてます^^
2006/05/23(火) 15:23 | URL | るみ #6RoKcTFs[ 編集]
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