おうち花マイスター*本多るみ
本日は盆入り。



といっても、ピンとこない人も多いかな。
まだまだ、 『お盆休み』 といえば8月だしね。


もともとは、7月15日がお盆。
で、13日が 『入り(いり)』 といって、お迎えの準備を
16日が、 『明け』または『送り』 といって、見送りをします。

もともと仏教から来たものですが、日本独特のものになっています。
いわれなどは、こちらでどうぞ。


でね、昔の(旧暦の)7月15日というのは 今で言う ほぼ一月遅れ。
だから、現在の8月15日を中心に行っている地域が多いの。


地域によって差があるけど、都市部では新暦の7月15日にやるところが多い。
だから、7月15日のお盆のことを 『新盆(しんぼん)』 または 『東京盆』 と言う。

これに対して、月遅れ、つまり8月15日にやるお盆は 『旧盆(きゅうぼん)』 と言う。

完全な旧暦の7月15日にやる場合も(8月末~9月頭頃になる)あります。




  *ちょっとややこしいけど、亡くなってはじめてのお盆をさす
   『新盆(にいぼん)』 とは意味が違います^^;




今働いているお店では、新盆のいま、やる人が多い。
まあ、出身地とかで、どっちでやるかって違うので
両方やる家もあったりするみたいだけど^^;


なので、昨日と、今日がお花やお供え物を用意する日。
迎え火を焚くのが今日なので、昨日の午後くらいから売れ出します。
(ちょっと遅れて明日買う人もいますが)

お供え物は、野菜売り場でも売っているけど
花屋でも、野菜以外の道具類は売ってます。


またまた、この道具も地方によって全然違うんですよねえ。

お盆の日といいやりかたといい、
同じ神奈川県内でも全然違うのでオドロキです。




お盆用品として売っているものは、

お仏壇の前に敷く 『まこも』
火を焚く 『おがら』
ほおずきをつるす縄
死者が行き来するためのワラでできた牛と馬

そして、 ほおずき と 蓮の花&葉
それから、 お供え用のお花です。


これも、さっきリンク貼ったところに図があります。



でもね!
わたしの育ったところでは、お仏壇に飾らなかった。
だから『まこも』はなし。
なすの牛ときゅうりの馬を作って(ワラじゃなかった)
玄関の外、門の外に、砂の山を作って牛馬を並べ、火を焚きました。
火はオガラを使っていたのかどうか・・・おぼえてませんが^^;
で、旧盆の8月13日からでした。

ちなみに、 早く来てほしいから来るときが馬
ゆっくり帰ってもらうために帰りが牛 とおばあちゃんに教わりました。


でも、行きも帰りも両方使うんだという説もあります。
人が馬に乗って、荷物を牛に乗せるそうな。
これも地域によっていろいろありそうですね~




はじめに働いたお店もお盆は8月。
お盆用品はあまり使わないらしく売れなかったなあ。

次のお店では、7月と8月半々くらい。
お盆用品を使う地域だったようで、よく売れた。
でもハスの葉は使わなかったみたい。

今のお店は、ほとんど7月なんだって。
お盆用品も売れてます。
ハスの葉がよく売れます。


うーん、せいぜい20kmくらいしか離れてないと思うんだけど
この違いはなんだろう。


みなさんの田舎ではどうですか~?
すごく気になります!


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コメント
この記事へのコメント
知らないことだらけ
へぇ~へぇ~言いながら読ませていただきました。
知らないことだらけでした。勉強になるなぁ。

うちの親戚のいる地方(あちこち散らばっています)では、馬も牛もまこもも、この記事に挙げられている物のほとんどのアイテムが登場しないですね。
一体これらは何のためにどうやって飾るんだろう?と不思議に思っていたんです。

以前、仏壇屋さんに聞いた話では、お盆用の提灯を見ただけでおおよその地域がわかるそうです。
そのくらい各地方のお盆の飾りは違うということらしいです。

地域差ってホント大きいんですね。
こういう文化って誰が作ってどうやって伝播していくんでしょうね~。
2006/07/15(土) 20:02 | URL | もも #YgKj3tPc[ 編集]
京都はみんな8月だったかな。だから7月にやる風習さえ知りませんでした。
今住んでいる所は、市内でも7月・8月と地域で違います。狭いのにね~。
ウチでは外の門の所に細い竹を組んで砂の山を作ってお迎えしますね。あ、8月です。
2006/07/15(土) 22:35 | URL | あっつん #-[ 編集]
知らなかったです!
おはようございます!
横浜出身ですが母の実家の茨城でよく夏休みを過ごしました。
お盆はなんとなくしか覚えていなくて、記事を読みながら私も「へ~~」の連発でした(^^;

ナスやきゅうりの牛や馬、ほおずきなどを覚えています!

ついこの前日本人の友人とお盆が7月か8月かで電話で討論(?)したばかり。お盆は8月とばかり思っていたのです~

日本の風習をすたれさせないようにしたいものですね!
2006/07/16(日) 02:13 | URL | 千鶴 #tTfCX7TE[ 編集]
長崎の初盆(しょうろう流し)
るみ様

こんにちは。mariです。
花屋でバイトが一人辞め(しかもたった実働5日くらいで)、その穴埋めとネットショップの注文でここ1週間ハードな毎日でした。blog巡りもできてなくて、すみません。

まず、回答から。プリザのブーケをトスブーケとして使うのはNGと言ったのは、るみ様の言われるとおり、かなり壊れる可能性が高いからです。ちゃんと人が受け止めても怖いくらいなのに、謝って、飲み物等に突っ込んだら、変な言い方ですが枯れます。多分水分含んでグシャグシャになります。

それとお盆、今年は長崎の伯父の初盆なのですが、よくニュースでも川に提灯(?)を流すシーンをよくやってますよね!しょうろう流し。
あれの違うバージョンを長崎の島原の方では初盆にするらしいです。皆で浴衣を着て、木で作った1mくらいはある船を海に出し送るんだそうです。私も今年初体験です。海に流した後はどうなるんだろう???
2006/07/16(日) 11:50 | URL | mari #-[ 編集]
いろいろですね~
いろんな回答ありがとうございます!^^

>ももさん
わたしも、実家でお盆用品使わなかったので、お店に入ってはじめの年は「???」でした^^;
「これ何?どうやって使うの??」
状態で(汗)
気をつけて見ないと、見かけたことくらいあるんだろうけどおぼえてないものですよね。
それにしてもさすが仏壇屋さんは違う!プロフェッショナルですね~

昔は、地方地方ではっきり決まってて、その地域に移住してきた人もそのしきたりに習っていたんだろうな~と思うんだけど
最近は、ご近所づきあいも減ったし地域でみんなでやる、とかも都市部ではあんまりなさそうだし
それぞれが出身地の風習でやってたりするからこれだけごちゃごちゃっとしてきたのかもなあ、と思いますねえ、個人的に。
お祭りもそうだけど、地方独特の風習はちゃんと地域の人の手で残していけたらいいのになあ。


>あっつんさん
さすがというか、京都はハッキリしてますね!
竹を組むとは!?
はじめて聞きました!
そんなに離れてないのに、全然違いますね~(砂の山は同じですが)


>千鶴さん
こんばんは!コメントありがとうございます^^
日本にいないと、どんどん忘れちゃうそうですね。
わたしなんて、いろいろ仕入計画してた去年までに比べて売るだけの今年ですらかなりニブくなりました^^;
当日になってからやっと記事にしているあたり・・・(汗)

議論の結果はどうだったんでしょう? 7月でも8月でも両方正しかったですね~


>mariさん
ああ、mariさんのところでも出ましたね、すぐ辞めちゃう子が・・・
いえいえ、お疲れ様です!
わたしも仕事あると自分のブログも見てない(汗)ので;

回答ありがとうございます!
あ、なるほど!
水吸っちゃうんですね~
吸うとどうなるんだろ・・・(興味が・・・)

しょうろう流し、いっぺんやってみたいです。(軽薄発言かもですみませんが)
木で作った船とは、規模が大きいですねえ!
灯篭の場合も、海まで流れていくのかな?
現在なら回収してる、とかもあり得なくもないですが・・・
でも、紙や木でできていれば自然に還るんだから、年に1回なら海に出ちゃってもいいのかもね。

2006/07/16(日) 22:46 | URL | るみ #tP.DGVEM[ 編集]
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