今日は予告していた質問回答を1つ。
こちらも、お盆に頂いたご質問なので
ちょっと時期外れになってしまいましたが^^;
お盆の仏花にハスの花が入っているのは
どんな意味があるからなのでしょうか?
他に決まっている花はありますか?
えーとですね、まず、
”お盆の仏花に蓮の花が入っている” という点。
これそのものがまず、「ご質問者さんの地域でのお話」かと思われます。
「地域ごとのお話」っていうのはですね、
何度かお話しているのですが・・・
「こうした宗教がらみのお花は、
宗派やら集落でものっすご~~~く大きな差があるので
あなたのお住まいの地域のお花のしきたりは私には分かりません。
地域の花の決まりについては
地域のお年寄りか花屋さんに聞いてくださいね。
ご質問いただいても、この↑近所の人に聞いてね
という事しかご回答して差し上げられませんので・・・」
ということなんです。
特にこの、仏前に何をお供えするかというのは
ものすっごい違いがあります。
お花だけ ・お花+榊 ・ 榊 ・ シキミ ・ シキミ+花 などなど・・・・
今回のご質問の中の、
”「仏花」に、お盆には蓮の花がプラスされる” という点につきましても
地域限定でこのような地区がある、ということでしょうね。
”蓮”そのものはお盆に使うものとして一般に挙げられるでしょうが
その 使い方 については、
これはもう、地方の集落単位で違うものと思って下さい。
これは 「仏花」 そのものに対しても同じで
全国一般に 「この花を供えなければならない」 というような花はありませんが
何をどのようにお供えするのかの 「しきたり」「慣習」という面では
「お住まいの地域」 と 「お墓のある場所」 でも”違う” 場合があるかと思います。
(仏花については →基本はこちら →法事の場合)
ですので、今日は
蓮の花とお盆の関係
ということについてのみお話したいと思います。
蓮の花は、
インド・スリランカの国花です。
何故かというと、ヒンドゥー教・仏教に密接な関係があるからです。
古代のインドで、ハスは神話や聖典の象徴”シンボル”として使われてきました。
泥の中からすっと生え、気高く咲く花
まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉・・・といった姿が、
「俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴」と捉えられ、
このイメージが仏教にも継承されたと言われています。
「泥のなかに生まれても、汚れなく清らかに花は咲く」というイメージなんですね。
*そもそも蓮(ハス)が何だか分かっていない方・・・
野菜の”レンコン”です!
根っこ(正確には地下茎)を
レンコン(蓮根)として我々は普通に食しております。
実も食用になります。
池や沼といった水中の泥の中に根を張り、水上に葉を花を伸ばします。
仏教の象徴花なので、寺院の池に栽培されていたりします。
水中に3m、地上部1mくらいのビッグサイズの植物です。
よく、夏に水鉢に植えてあるものは「ハス」ではなくて「スイレン」です。
見た目は似てますが実は親戚でもなく、サイズもまったく違います。
切り花にしてしまうと、非常~に水の吸い上げが悪い植物のため
つぼみの状態の花を咲かせることはちょっと厳しいです。
仏教では、蓮の花は
「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花 になりました。
お釈迦さまが蓮華の上で瞑想する絵が描かれていますよね。
紀元前2~3世紀には、既に、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられる
現代と同じスタイルになったようです。
ここで、 なぜ、「お盆」に使うのか?
という話に戻ります。
はい、お盆そのものが仏教から来ている習慣だからです。
仏教の中で、最も格上の、最上の花なんです。
まさに”天上の花”なんです。
極楽浄土に生える花とされています。
もちろん、お盆以外にお供えしても良いでしょうが
ハスの開花期は7~8月頃。
ちょうどお盆に重なるんですね。
お盆の際には、
まこもやほおずきでかざった精霊棚に供えたり
葉にお供え物を乗せて飾ったりする使い方が一般的です。
地方によっては、ハスの葉でご飯を包んだり、
葉をご飯に混ぜて食べたりするようです。
ちなみに、私の育った地方では
ハスの花は使っていなかったようです。
まこもも使いませんでしたし。
(祖父母や近所のやり方を見る限りですが、砂の山を作りました)
わたしがいたお店のある地域では
「ハスの葉にお供えものを飾るために葉がとても良く売れる」
地域もありましたが
「ハス自体がほとんど使われないようで、仕入れても花も葉も売れない」
という地域もありました。
すべて神奈川県内です。
それでもこれだけ違うので、あなたの周囲でも、
「使い方」に関しては
もう、「昔の集落」が違えば、それこそ町名が違えば
違うものと思った方がいいかもしれません。
あ~
質問回答すると毎度毎度ながーくなりますが
お盆に関連する植物についてもまた今度書こうかなあ。
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こちらも、お盆に頂いたご質問なので
ちょっと時期外れになってしまいましたが^^;
お盆の仏花にハスの花が入っているのは
どんな意味があるからなのでしょうか?
他に決まっている花はありますか?
えーとですね、まず、
”お盆の仏花に蓮の花が入っている” という点。
これそのものがまず、「ご質問者さんの地域でのお話」かと思われます。
「地域ごとのお話」っていうのはですね、
何度かお話しているのですが・・・
「こうした宗教がらみのお花は、
宗派やら集落でものっすご~~~く大きな差があるので
あなたのお住まいの地域のお花のしきたりは私には分かりません。
地域の花の決まりについては
地域のお年寄りか花屋さんに聞いてくださいね。
ご質問いただいても、この↑近所の人に聞いてね
という事しかご回答して差し上げられませんので・・・」
ということなんです。
特にこの、仏前に何をお供えするかというのは
ものすっごい違いがあります。
お花だけ ・お花+榊 ・ 榊 ・ シキミ ・ シキミ+花 などなど・・・・
今回のご質問の中の、
”「仏花」に、お盆には蓮の花がプラスされる” という点につきましても
地域限定でこのような地区がある、ということでしょうね。
”蓮”そのものはお盆に使うものとして一般に挙げられるでしょうが
その 使い方 については、
これはもう、地方の集落単位で違うものと思って下さい。
これは 「仏花」 そのものに対しても同じで
全国一般に 「この花を供えなければならない」 というような花はありませんが
何をどのようにお供えするのかの 「しきたり」「慣習」という面では
「お住まいの地域」 と 「お墓のある場所」 でも”違う” 場合があるかと思います。
(仏花については →基本はこちら →法事の場合)
ですので、今日は
蓮の花とお盆の関係
ということについてのみお話したいと思います。
蓮の花は、
インド・スリランカの国花です。
何故かというと、ヒンドゥー教・仏教に密接な関係があるからです。
古代のインドで、ハスは神話や聖典の象徴”シンボル”として使われてきました。
泥の中からすっと生え、気高く咲く花
まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉・・・といった姿が、
「俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴」と捉えられ、
このイメージが仏教にも継承されたと言われています。
「泥のなかに生まれても、汚れなく清らかに花は咲く」というイメージなんですね。
*そもそも蓮(ハス)が何だか分かっていない方・・・
野菜の”レンコン”です!
根っこ(正確には地下茎)を
レンコン(蓮根)として我々は普通に食しております。
実も食用になります。
池や沼といった水中の泥の中に根を張り、水上に葉を花を伸ばします。
仏教の象徴花なので、寺院の池に栽培されていたりします。
水中に3m、地上部1mくらいのビッグサイズの植物です。
よく、夏に水鉢に植えてあるものは「ハス」ではなくて「スイレン」です。
見た目は似てますが実は親戚でもなく、サイズもまったく違います。
切り花にしてしまうと、非常~に水の吸い上げが悪い植物のため
つぼみの状態の花を咲かせることはちょっと厳しいです。
仏教では、蓮の花は
「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花 になりました。
お釈迦さまが蓮華の上で瞑想する絵が描かれていますよね。
紀元前2~3世紀には、既に、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられる
現代と同じスタイルになったようです。
ここで、 なぜ、「お盆」に使うのか?
という話に戻ります。
はい、お盆そのものが仏教から来ている習慣だからです。
仏教の中で、最も格上の、最上の花なんです。
まさに”天上の花”なんです。
極楽浄土に生える花とされています。
もちろん、お盆以外にお供えしても良いでしょうが
ハスの開花期は7~8月頃。
ちょうどお盆に重なるんですね。
お盆の際には、
まこもやほおずきでかざった精霊棚に供えたり
葉にお供え物を乗せて飾ったりする使い方が一般的です。
地方によっては、ハスの葉でご飯を包んだり、
葉をご飯に混ぜて食べたりするようです。
ちなみに、私の育った地方では
ハスの花は使っていなかったようです。
まこもも使いませんでしたし。
(祖父母や近所のやり方を見る限りですが、砂の山を作りました)
わたしがいたお店のある地域では
「ハスの葉にお供えものを飾るために葉がとても良く売れる」
地域もありましたが
「ハス自体がほとんど使われないようで、仕入れても花も葉も売れない」
という地域もありました。
すべて神奈川県内です。
それでもこれだけ違うので、あなたの周囲でも、
「使い方」に関しては
もう、「昔の集落」が違えば、それこそ町名が違えば
違うものと思った方がいいかもしれません。
あ~
質問回答すると毎度毎度ながーくなりますが
お盆に関連する植物についてもまた今度書こうかなあ。



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